過敏性腸症候群
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過敏性腸症候群は腸に炎症などの問題がないのに、腹痛やお腹の張りを感じたり、下痢・便秘などが続いてしまうご病気です。
日本人のおよそ7人に1人が過敏性腸症候群と言われており、小中学生から働きざかりの方中心にご高齢の方にもみられる場合があります。「朝起きてから」「通勤・通学中」「会社や学校にいる間」「ご自宅でも心身が休まらない時」などにお腹の不調があらわれ、生活に支障が出る場合があります。
過敏性腸症候群のタイプtypes of IBS
症状によって4つのタイプに分けられます
- 下痢型
- 「泥状の便や下痢」が多い
男性に多い傾向
- 便秘型
- 「硬い便・コロコロの便」が多い
女性に多い傾向
- 混合型
- 泥状の便や下痢になったり、
硬い便になったりする
- その他
- 他のどれにも
当てはまらない
腸の不調がおこる理由cause of disease
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腸の動きは脳が関係しています。自分の意志ではコントロールできない自律神経を通して脳と腸が連けいをとっています。
その人にとって一定以上のストレスを感じると、脳が過剰に反応してちょっとした腸の動きを大きな痛みとして感じたり、過剰反応した脳から必要以上の指令が出て腸の動きのバランスが崩れてしまいます。
過敏性腸症候群の診断と治療diagnosis and treatment
過敏性腸症候群と似たような症状が出るご病気があるため、まずこれまでの経過やお腹の調子をお聞きいたします。腸炎、がんや炎症性腸疾患ではないことを確認することも大切です。
必要な検査に関しては一緒に相談しながら考えていきましょう。
当院では治療の中心である薬物治療を行っていきます。便の水分量を改善し形を整えるお薬や、腸の動きを調整するお薬を組み合わせていきます。
投薬による症状の変化を確認しながら、お一人おひとりに最適な投薬内容へ少しずつ近づけていきます。
つらい思いをされた経緯や、お腹の症状の経過を共有しながら、一歩ずつでも症状の改善に向けて共に進んでいきましょう。
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薬物療法
生活スタイルや症状の強い時間帯などから適したお薬や内服方法を選択いたします。
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食事と生活習慣の改善
腸に負担をかけづらい食事や生活習慣を見直していきましょう。
皆様の生活にも、精神的にも負担になりすぎないように行うことが大切です。